やじうまミニレビュー

無印良品「充電式マフラー ENW-NW1S-RHN」

~モバイルバッテリー搭載で、スマホの充電もできるマフラー
by 小林 樹
無印良品「充電式マフラー ENW-NW1S-RHN」

 出勤時や旅行の際の荷物は、少ないほうが身軽だ。だが、これからもっと寒い季節になると、どうしても手袋やマフラーといった防寒グッズでかさばってくる。

 温かさは欲しいけど、荷物を増やしたくないし、着膨れしたくない。そこで使ってみたのが、無印良品の「充電式マフラー」だ。

 この充電式マフラーは、一見すると普通のマフラーだが、実は本体にヒーターを内蔵し、電気の力でポカポカと首周りを暖めるというものなのだ。そのうえ、電源に充電式のモバイルバッテリーを採用しているため、携帯電話やスマートフォンなどの充電にも対応している。


メーカー無印良品
製品名充電式マフラー ENW-NW1S-RHN
購入場所無印良品ネットストア
販売価格5,900円

 充電式マフラーは、マフラー本体と充電式のモバイルバッテリーから成る。モバイルバッテリーは三洋電機製の「KBC-L3A-RHN」で、専用のACアダプターとUSB接続ケーブルが付属し、AC電源と、パソコンなどのUSBポートのどちらからでも充電できる。

 マフラーの色はブラウンとグレーの2色が用意されている。

パッケージカラーはブラウンとグレーの2色が用意されており、今回は両方使用したマフラーには、モバイルバッテリー「KBC-L3A-RHN」、専用のACアダプター、USB接続ケーブル、取扱説明書が付属する

 マフラーはふんわりと柔らかいフリース素材で、サイズは150×800mm(幅×長さ)。マフラーの内側には、モバイルバッテリーを入れる用と、ヒーター用の2つのポケットを備える。

 ヒーターは細長い紐状で、取り外しが可能。ヒーター部や電源部を取り外せば、水洗いにも対応する。

内側には、モバイルバッテリーを入れる用と、ヒーター用の2つのポケットを備えるふんわりと柔らかいフリース素材

 さっそく使ってみよう。まずは電源となるモバイルバッテリーKBC-L3A-RHNを充電する。KBC-L3A-RHNの容量は2,500mAhで、ACアダプターから充電する場合、所要時間は約7時間で、マフラーのヒーターとして使う場合、約5時間連続して使うことができる。

 ACアダプターはスリムな形で、電源タップに差し込んでも、周りに干渉しにくいのが嬉しい。

容量2,500mAhの「KBC-L3A-RHN」 本体ACアダプターはスリムで、周りに干渉しにくい

しっかり温かくなるマフラー

 充電が終わったら、モバイルバッテリーをマフラー内側のポケットに入れ、電源スイッチを入れる。約3分後、ヒーターが温まり、首周りにポカポカとした温かさを感じる。マフラーの表面温度は最高で約38~40℃で、人肌程度のぬくもりが感じられる。外出時にマフラーを付けていても、マフラー自体は薄手なのに、しっかりと温かさを維持していた。

 装着時の総質量は、約165gで、毛糸のマフラーなどよりは重いけれども、肩が凝るほどではなかった。

マフラーの内側ポケットにKBC-L3A-RHNをセットする。ポケットはメッシュ素材で、電源ボタンが押しやすいよう配慮されているマフラーの内側には通し穴が付いている。ここにマフラーを通すと、マフラーが首に固定される

 使ってみて便利だと感じたのは、マフラー自体が薄手の素材なので、着込んでもかさばらないこと。

 また、携帯性も良い。折り畳めばCDよりもひと回り大きいサイズにまとまるので、これならバッグに入れてもかさばらない。

薄手の素材なので、服の上からだけでなく、上着の下に付けても、かさばらない折り畳めばCDよりもひと回り大きいサイズにまとまり、持ち運びにも適している

 残念だったのが、温度調節ができない点だ。例えば、移動中の車内などで首に巻いていると、逆に暑く感じて汗ばんでしまう。もっと寒い時期なら、屋内でも快適な温かさが得られるのだろうが、今のところ、冷え込む朝晩の通勤時や、ウォーキング時、自転車を漕いでいる時といったシーンに限って使用している。せめて強弱2段階でも温度調節機能があれば、より心地よい温度を保てると思った。

 ヒーターの連続使用時間は約5時間だが、上記のようなシーンに限って使っているため、意外とバッテリーが持っている。今のところ、充電は数日に1回で済んでいる。


iPhoneを約1回充電できるモバイルバッテリー

 モバイルバッテリーKBC-L3A-RHNは、スマートフォンなどのUSB接続に対応する機器への充電が可能だ。バッテリー容量は2,500mAhで、自分の使用しているiPhone4Sだと、ほぼ1回充電できる計算だ。

【iPhone4Sの場合】3%の状態から100%になるまで、約3時間20分かかった

 バッテリー残量は、3%の状態から100%になるまで、約3時間20分かかった。出力が500mAと限られているため、充電には時間はかかる。普段使いというよりも、旅先で電源がとれない時など、非常時の使用に適していると言えるだろう。

 とはいえ、 特に今のような寒い季節には、普段の通勤時にも、旅行時にも、コンパクトに折り畳めるマフラーが1つあると便利だ。バッグにすっぽり収まるので、寒いときにサッと取り出して、首を巻いて使える。いざとなったらモバイルチャージャーにもなるので、出先でGoogleマップを見ながら歩く自分には、電池切れの恐怖から身を守るアイテムとなっている。 

 年末年始、イルミネーションを見物しにいったり、初詣の列に並んだりと、何かと長時間野外で過ごす機会が増えるかもしれない。そんな時、電気の力でぬくぬくと暖を得られ、いざとなったら携帯電話が充電できる、充電式マフラー ENW-NW1S-RHNがオススメだ。






2011年12月14日 00:00